言いたい放題


by pussochkram85

父の話

私の中での父の名言は「30過ぎればお金は勝手に入ってくるから、今からそんな心配しなくていい。」
と、「公務員みたいなつまらないのにはなるな。」だ。


父は、いわゆる天才肌ってやつだね。
中学でいわゆる「不良」でも、テストは満点のタイプ。
高校で物理が超好きだった父は、バンドのドラムもやっていた。
(確かバナナ・カンパニーみたいな恥ずかしい名前だった笑)
その時代には珍しくピアスもあけてたし、タバコもすってたし、
沖縄が「アメリカ」だった時代を、生きてた人だ。
(お年玉がドルだったらしい。)やたら格好いいのだ。

頭はいいのに、attitudeが悪くて高校にいけなくて、1年遅れて入った高校で、
私の母に出会った。母は北九州の出身で、私の祖父の転勤で、沖縄へやってきた。
入学式の日に、母が校門へ歩いていると、向こうから松葉杖をついた人が出てきた。
「初日からケンカしてるよーおいおい」というのが母の最初の印象。
それが母の、ながーいながーい父との付き合いの最初だった。

何の因果か、父と母は同じクラスで、父はあまりクラスに出てなかった。
(と推測できる)
お弁当の時間になって、母が授業から帰ってくると、弁当がなかった。
するとあんまり見かけない男子が歩み寄って、
「弁当食べたから、これで何か買って」とお金を渡したらしい。
そして「紫の漬け物(柴漬けのこと)がおいしくなかった」と言ったらしい。
その失礼な男は、勿論私の父だ。
ちなみに私も紫の漬物は苦手だ。(沖縄にはあまり漬物がない)

それが縁で付き合い始めて、夜中に禁止されていたライブハウスに二人で行き、
母だけがアメリカの警察に捕まり父はまんまと逃げたとか、
東京で二人が短大と専門に通ってたときに、父はホームレス寸前の生活をしてたとか、
落ちてる酒のビンに残ってた酒を集めて飲んでいたとか、母の寮までご飯をもらいに来ていたとか。
ほんとか?!みたいな伝説が数多い。

でも、何かそういわれみれば、そういう事やってそうな気がする、
というのが昔の父の写真をみた感想。


私は性格が父にすごく似ている。顔も似てるけど。
音楽の趣味も似てきた。ピンクフロイドも父の影響だし、中島みゆきもそうだ。
頑固なところも、物凄くわがままな所も、
突然妙な事考えたりするところも、そっくりだ。
人に何かを説明して相手が分からないとキレる所とか、
「國吉家は皆普通より頭がいいから、あんまり他人の事を気にするな」
とか言ってのけちゃう所とか、似てる気がする。

似てないのは、私は数字がまったく理解できないところくらいか。

母に「あんたは年を重ねるごとにお父さんそっくりになっていくね」
といわれて、あんな傍若無人のかたまりみたいな人に似てるといわれると、
ちょっとしたbitter sweet feelingだったのを覚えている。

そして幸か不幸か、私はいつも、どこかしら父に似た人を好きになっている気がする。
往々にして、変な人ばかり。これはもう、呪縛かもしれない。

父は、
子供の事を一番に考えていて、愛を惜しみなく与えてくれる父親だ。
結婚してすぐ、なりたくもなかったプログラマーになって、
目も悪くなって物凄く太ってしまったけど、
父はいまだに、ものすごく格好いいのだ。
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by pussochkram85 | 2009-11-03 21:01 | 明るめ・落ち着きめ