言いたい放題


by pussochkram85

おくりびと


チェロはとても肉感的(Voluptuous)な感じだと、いつも思ってたら、
女性のフォルムをイメージする人はやはり、多いらしい。抱きしめるように弾くしね。
そして、人間の肉声に一番近い楽器である。あの低音は、ゾクッとする。
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今日、やっとやっと、観たかった「おくりびと」を観た。
色々インテリっぽく語ろうと思えば、色んな含みがある映画だろうけど、
24歳の私は、地味に感動した。

人生で、結婚式は1度しか出席した事がないけれど、
その代わり、数え切れないほど多くの葬式に出た事がある。
だが、納棺師という人々は、見た事がない。
だから、職業として、とても興味深かった。
私がもしあの場にいたら、できるだろうか、そうぼんやり考えてみた。
かなり、過酷な職業だ。

この映画を観て、墓地とか葬式が、何故だか心落ち着く場所である事が、
ちょっと分かった気がした。
「死」の美しさと、静けさ。
色で言うなら、くすんだ、青緑。

嘘でも、誇張でもなく、私は
「死」というものと、自分は、距離が近い場所にあるのだと思う。
というか、皆そうだと思う。

ガヤガヤと賑やかな街で、ひょいと一筋間違って、人通りの少ない、
小さなわき道にそれる事がある。
多分、「死と私たちの距離感」はそんな感じだ。

映画で描かれている、納棺師に対する差別に、少し驚いた。
「都会からやってきた奥さん」と「役所づとめの幼馴染」から、
投げつけられる非難の言葉。
それは、多分「無機質な都会」の表現、なのだろう。
都会には、生臭さがない。これは、私が東京で感じた事だ。
こういうものは、非効率的だからだと思う。

個人的にボロ泣きだったのが、火葬場のおじいちゃんのシーン。
棺を閉めたときの「また会おうの」っていうのに号泣。
うわーん。
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by pussochkram85 | 2010-01-08 09:56 | 明るめ・落ち着きめ