言いたい放題


by pussochkram85

私なりの妹の話

(もし人間が、自分勝手で独りよがりの生物であるのなら、私はその見地でしか、
妹についても語ることができないのだろう。)


日本では2月22日。
今日は妹の誕生日。
(あ、平成22年2月22日に22歳ですか!すげー)

2歳しか離れていないから、小さいときから色んな事を一緒にやってきた。
小さいときの思い出は、きっと楽しい事もたくさんあったはずなのに、
なんだか喧嘩したり怒ったりしたことばっかり思い出す。

公文の宿題をサボって、それを家の壁にマジックで密告(いや、かなり公か)されたり、
円盤みたいのを、妹がセーラームーンのまねっこしてフリスビーっぽく
投げたらそれが私の顔に直撃して内出血して大騒ぎした事とか。
(物凄く身勝手な事に、自分が妹にしでかした事はあまり覚えていない。
きっといっぱいあるはず。)

でも何だかんだで、頼ってくれていて、信頼?されているのを感じていて、
私は姉としてのアイデンティティを、そこに確立してきた。

私は彼女がずっと、うらやましかった。
私の眼には、彼女が器用に何でも出来る子に見えたから。
絵だって、ピアノだって、勉強だって、何でも、彼女はいつも上手にこなした。
私は、幸か不幸か、大体何もうまく出来ない子だった。
そんな事はないのかもしれないけど、勝手に彼女と私はいつも比較されている気がしていて。
何だかいつも、変なプレッシャーを感じていた。今もたまに感じる。

でも彼女のその「器用さ」には多分、私なんかじゃ理解できない、
涙すら出ないほどの努力と、沢山のあきらめてきた事があったことを、
海外にきて初めて思った。
彼女にはしたいことがいっぱいあった、そしてある意味で、
私がそれを奪った事もある。
海外に行きたいって思ってた彼女の、ささやかな希望は、私が海外にいるから
叶わなかった。うちには2人も海外に行かせるような経済的余裕はない。
それにとても申し訳なくなって、悲しくなる事が何度もある。
長女は、下の子になんでも譲ってあげるのだ、と私は教わってきた(と思う)のに。
ただ一つ、今でも思うのは、本気で行きたかったのなら、
道は他にもあったかもしれないって事。
でも、私が彼女の選択肢を狭めたのは事実だ。だから、ごめん。

彼女は日本の大学で頑張って、今年の春からは
新聞記者として生きていく。

結果的に私は彼女よりだいぶ遅れて大学を卒業する。
就職だって、お先は全く分からない。

でも、彼女がうらやましいとは思わない。
就職や、学業や、恋愛とか、両立できているのは、
彼女の必死な努力のおかげなんだから、それは与えられて然るべきもので、
私がうらやましがる事ではない。
私には、私の道があって、私の努力の仕方、ベクトルの方向があるからだ。

人一倍頑張りやさんで、言い方はたまにキツいけど(特に空腹時)、
でも正しい事を何時も言ってくれる。
「走りながら考えるタイプだ」と、自分をごまかしながら生きる私を、
もちっと考えろと、いさめてくれるのは彼女だ。
倫理観も常識も、時たまぶっ飛んでる適当な私を、
きちんと怒ってくれるのも彼女だ。
じっと、馬鹿やってる私を見ていてくれるのも、彼女であれば、
アホみたいな話や、漫画の話題や、そういう事をいっぱい話してくれるのも、彼女だ。
だから、私はやっぱり、彼女はかけがえのない人だと思う。

遠くからだけど、お誕生日おめでとう。
生まれてきて、そばで生きていてくれて、ありがとう。
たまにはメールください。お姉ちゃん、嫌われたかと思っちゃうから。
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by pussochkram85 | 2010-02-22 05:46 | 明るめ・落ち着きめ